音大卒業。その後、ピアノ講師の今でも自身もレッスンを受けるべきか

「ピアノの先生方は今でもご自身もレッスンを受けていらっしゃるのですか?」
これは個人差がとても大きいでしょうね。
私はレッスンを今でも受けています。
ただ、学生の頃のように毎週ではなく、先生にみていただきたいなと思ったときに受けています。
社会人になってからは平均でいうと年に1〜5回くらいだと思います。
私の場合、毎回同じ先生ではなく、大学の頃に師事していた教授、コンサートで知り合った先輩にもあたる先生など、だいたい決まってはいますが様々な先生のところにレッスンをお願いしに行っています。
海外の先生のレッスンを受けたこともあります。ドイツのセミナーに行った際、たくさんのレッスンを聴講することができて大変勉強になったのですが、その中でも日本人の教授で素晴らしいレッスンをされている方と出会い、名刺をいただき、日本でその方と繋がることが出来たのはとても嬉しかったです。
海外まで行くと異文化体験ができますし、何より本場で学ぶことが出来るのは非常に良い経験となりましたが、こちらから行かなくても海外から優秀な教授陣が来日することもありますね。
外国人の先生だから信頼できる!というわけではないのですが、わざわざ来てくれるというのは絶好のチャンスなので、一度外国人の先生のレッスンを受けてみるというのもまた視点が違ったりして良いと思います。
やはり、先生は相性が合うことが大切ですので、あらゆるところに人脈を作って、色々なところに顔を出して知り合いから先生を勧められたらレッスンに一度行ってみたり、という風にして自分に合う先生を決めていくと良いと思います。
というのも、音楽には正解がありませんし、先生によって着眼点や解釈など全然違ってきます。
音大生は音大を卒業するまで毎週同じ先生のレッスンがあるかと思いますが、音大を卒業したならば、ピアノの基礎は当然学習済みですし、自分はどういう風に弾きたいか、どうしたいか、というのがある程度は固まって来ているはずです。
ここまでのレベルに来たのなら今まで学習したことに自分の魅力をミックスさせて発揮するべきだと思うのです。
なので、私のようにレッスンを聴講して、この人のレッスン受けてみたい!と思えたのなら積極的に話しかけるなり、自分もこんな演奏をしたい!と思える人のレッスンを受けるなりするといいのではと思います。
卒業後も毎週レッスンを受けている人もいますね。音大卒業までは必要かと思うのですが、個人的には卒業後も定期的にレッスンはさすがに多いと感じます。
ここまでのレベルに来たら演奏もある程度自立することが必要な気もします。どんなに先生が憧れの存在でも、そっくりそのままマネをするわけにもいかないですし、やはり憧れの先生の魅力を吸収しつつ自分の個性を伸ばしていくべきではないでしょうか?
また音大卒業後は、レッスン回数を少なくすることで1回1回のレッスンがとても貴重に思えるようになりました。今となっては一度のレッスンで隅から隅まで吸い取って帰ろうという気持ちになり、集中力があがります。
なので、私はレッスンにはたまに行く方が合ってるみたいです。音大卒業されているみなさんは、どのようなレッスンライフをお過ごしでしょうか??人それぞれで良いと思いますよ。