ピアノレッスンで先生が生徒の優れた感覚や能力を見抜く大切さ

人間は十人十色。性格も違えば持っている能力やタイプも違います。

それと同じように、ピアノ教室に通う生徒にも色々なパターンがあります。

耳コピですぐに弾ける人、譜読みが速い人、分析が得意な人など。

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さまざまなタイプがいるのなら、ある程度それに合わせた指導をしていくことで、生徒の成長の伸びが変わってくることでしょう。

教える立場である先生は、無意識に自分のパターンを生徒に押し付けてしまっていることがあります。

耳コピが得意な先生が耳コピの苦手な生徒にバンバン耳コピをさせても、生徒のストレスが積もりピアノから離れてしまう、ということも考えられます。

後になってからその生徒は耳で覚えるよりも譜読みで覚えることの方が得意だということがわかった時には、もう手遅れなことだってあるかもしれません。

苦手なことを克服させることは大切です。

何かひとつが秀でているのも大きな魅力ではありますが、やはりあえて苦手なことにも挑戦して色々なパターンでまんべんなく力をつけることも必要だと私は思っています。

しかし、苦手なことだけを続けているといつかは疲れてやりたくなくなってしまう人がほとんどでしょう。

秀でている能力を活かして伸ばしながら、苦手なことも少しずつ克服していくことが理想だと感じます。

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それぞれの生徒の優れた感覚を見つけるには、まずは、先生である自分の優れている感覚を知ることが必要です。

優れた感覚を知るテスト

Q.新しい曲を渡された時、あなたはどんな行動をとりますか?

①曲のイメージを教えてもらうと、頭に景色や色などのイメージが浮かび、わかりやすい。→目を使う人

目を使う人の傾向
色や形に敏感で、楽譜を色付けしたり、絵や写真をみて浮かんだイメージを表現するのが好き。

頭の中で楽譜が浮かべられる人も多い。
聴くだけではなく、メモや絵と一緒に音楽を頭に取り入れると効果的。
クリエイター、デザイナーに多い。
どんなイメージ?と聞くと答えやすい。

②模範演奏や音源があるとわかりやすい。→耳を使う人

耳をよく使う人の傾向
騒音は苦手で、静かな環境で集中できる。
メロディを覚えるのは得意。
騒音に弱く、良い音に敏感。
聞いたことはよく覚え、見たことは忘れやすい傾向が。
複雑な楽譜にも抵抗感がある。
人の言ったことをよく覚えている。
会話の中で擬音語が多い。
歌詞よりメロディを先に覚える。
アーティスト、通訳、音楽関係者に多い。
録音したものなどをどんどんレッスンに取り入れると効果的。
学んだことを人にしゃべりながら覚えると理解が深まる。
リスニング、聞き流すことに効果あり。

③伝えられたことを自分の言葉に置き換えると理解しやすい。分析が好き。→言語で考える人

言語で考える人の傾向

考えたりアナリーゼするのが得意。
メロディより歌詞を先に覚える。
曲を自分なりに分析してみることで暗譜がしやすくなる。
じっくり考えることが多い。
真面目、論理的、勉強家で論理的に音楽をとらえるところがある。
音楽事典などをつかって調べるのが好き。
専門職、経理、教育者に多い。
メモを取る。
ニュアンスではなく具体的にとらえる。
他のことと関連づけながら記憶すると効果的。

④まずは指がなじむまでとにかく弾きたい。→体で感じる人

体で感じる人の傾向

体を動かしながら何かをすることで記憶しやすい。
「感触」「感じ」を大切にしている。
説明書などは読まずに、直感で行動。
全身を使って感じ、ゆたかに表現する。
先生の説明を聞くよりも、とにかく弾きたくてたまらない。
接客業、インストラクター、スポーツ選手、人を癒す仕事などに多い。
先生が生徒の手や体に触れる、触れさせるレッスンを心がけると効果的。
何度も弾いて、手になじむ感じ、感触、タッチがわかると安心する。
今何を感じているか、体がどんな状態かを質問する。指先、呼吸、緊張と脱力、アクセントやリズムの切れ、重心と姿勢など。
感情表現のイメージを感じさせたいときは実際に体を使って表現させる。

いったん体になじむと、飲み込みがはやい。
理屈ではなく、とにかく体験させる。

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みなさんはいかがでしたか?

ちなみに私は、耳を使う&体で感じる人です。

言葉で考えるのはわりと苦手な方で、ゆっくりと落ち着いて文章にすることはできますがなかなか話す時とっさに言葉が出てこず、ついつい伝わるはずのない手で表現したり(外国人風?)、擬音語を使ってしまう傾向がありますね。

また、歌を聴くときは歌詞の意味は頭に入ってこず、音楽と歌詞の発音などが頭に残っている傾向があります。

それぞれの生徒のパターンを見抜き、レッスンを見直すことで、生徒の成長が期待できます。

前述したとおり、特に子どもだと偏った傾向がある人は色々なところを伸ばしてほしいと思うので、バランスの良いレッスンすることをおすすめします。

演奏をするときには身体のさまざまなところを使いますし、全身で集中することも大切です。

得意なところを伸ばしつつ、苦手なところも少しずつできるようにサポートするのがベストだと思います。

人間には目をよく使う人、耳をよく使う人、体で感じる人、言葉で考える人だったり、2つくらい当てはまる人だったり、全てバランスのとれた人などなど、さまざまなパターンがあるということを知るだけでも、レッスンの仕方がかなり変わってくるはずです。

人それぞれ、感じ方とらえ方千差万別で、自分と同じパターンの人ばかりではない、ということを理解することで、一方的な自分のパターンを押し付けるようなレッスンには決してならないことを心がけるはずです。

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