小道具を使ってフレーズの作り方を身体全体で理解する

今日は、私が最近のレッスンに取り入れているフレーズのとり方についてお話したいと思います。
フレーズとは、旋律のひと区切りのことを言います。言葉に表してみるといっそう難しく感じますね 。

フレーズ感は長年演奏を続けているとだんだんわかってくる人も多いと思います。しかし、その感覚をつかむまではとても大変です。

生徒にフレーズのとり方を言葉で伝えるのは非常に難しいですし、こういうふうに・・・と、お手本を見せたところで生徒側も理解できるとは限りません。

そこで、言葉ではなく身体全体で理解してもらうことにしました。この方法ですぐに演奏が変わった生徒が何人もいるので、ほぼ全員に教えています。(笑)

ここでは文章でお伝えするので、ご自身でイメージしていただければと思います。

ゴム1本を使った方法です。伸びるもので10cm〜20cmあれば何でもOKです。

ゴムを両手に持ち、フレーズの終わりギリギリまで伸ばします。そして次のフレーズの直前で伸ばしたゴムを緩め、次のフレーズも同様に伸ばします。

ゴムを伸ばすのには力がいりますよね。ゴムに力がかかると、ゴムが緊張します。その緊張がフレーズにとても似ていると私は思います。

フレーズは、緊張と弛緩が続いているのです。

生徒とこれをするときには、生徒が練習している曲を私が弾いて、生徒にゴムひっぱりを実践してもらう形でやっています。ゴムを使うと言いましたが、実際にはその場にゴムがないことが多いので、

「見えないゴムをひっぱってみよう〜ひっぱってひっぱって・・・離してもバチンとならなくて痛くならない魔法のゴムだから、フレーズが終わったら手を離して、すぐにまたゴムをひっぱりはじめるよ〜」

と言うと子どもたちは嬉しそうにやってくれます。もちろん大人の生徒さんにも伝授しています。
前回の記事にも書きましたが、ピアノという楽器は音を鳴らすことは簡単です。指で鍵盤を押せば音が鳴りますから・・・

でも、音を出すことが簡単がゆえに意識しなくてもとりあえずは弾けてしまうので、呼吸や表現的なことを忘れてしまう傾向にある人が残念ながら多いです。

今回ご紹介したゴムをひっぱる方法を実践すれば、フレーズがうまく取れるようになり、演奏にまとまりができてくるはずです。

頭で考えて指だけで弾くのではなく、全身で音楽を感じ、理解することではじめて本当の理解ができたことになると思います。フレーズを感じることが足りていない生徒さんには特に、ぜひ試してみてくださいね。

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