音楽は何の為に存在するのか…?音楽の必要性、音楽に救われた話

私は20年以上、ピアノを弾き続けています。

高校から専門的に音楽を勉強し、音大を経て、現在ピアニスト兼ピアノ講師をしています。

小さい頃はただただピアノが大好きで「ピアノは友達!」だと思っていたので楽しく弾いていましたが、大人になるまでその気持ちはキープできません。

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高校の頃にやっと色々な事を自分で考えられるようになってきて、「音楽って生きる上で必要なのか?」と考えるようになりました。

そして音大在学中に更に音楽の必要性がわからなくなったのです。

「この世には音楽なんかよりも他に勉強するべきことがいっぱいあるのではないか」と思い、本気で退学を考えたこともありました(友人に説得されてなんとか卒業しましたが)。

今振り返ると、あの時はただその場から逃げたかったのだろうと思います。

音大の学費は本当にびっくりするほど高額なので、今までかなりのお金をかけてきました。

こんなに中途半端な気持ちで続けていいのだろうか?

裕福な家庭ではないのにも関わらず、自分で選んだ道を歩ませてくれた両親にも申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

それなのに、なぜ今となっても音楽を仕事にしているのか?

音楽に救われた

大学4年生までは、音楽は好きだけれど自分が演奏をすることで心の底から湧き上がるようなものを感じたことがなく、自分の演奏がなんとなくしっくり来ませんでした。

良い演奏をしたいと思っているけれど、いくら練習したって、どうやったら出来るのかわかりませんでした。

そんな私が、演奏を続けてきてよかったと初めて思えたのは大学4年生の頃。大好きな祖母を亡くしました。

物心ついてから、心から愛する人を亡くしたのは私にとってその時が初めてで、とてもショックが大きかったのを今でも鮮明に覚えています。

こんなにも辛いことなのだと気づきました。

その頃、他にも私の周りでたくさんの問題が起きてしまっていました。

大変なことが重なってしまったのです。

それが私にとってはストレスとなり、何もしていないのに体重が激減、原因不明の湿疹が体中にできて、常にめまいがするようになってしまいました。

自律神経失調症だということが後にわかりました。

私は誰にも頼ることができませんでした。

カウンセラーに話を聞いてもらったこともありましたが、結局うわべの会話になってしまい、特に解決はせず。

周りには心配してくれて支えてくれる人がたくさんいましたが、迷惑をかけたくないという思いから、ほとんどの人とは少しずつ距離を置くようになってしまいました。

そんな時、私は音楽にすがるしかなかったのです。

どこにも居場所がなく、不安な気持ち。

祖母がこの世にいない寂しい気持ち。

それを天国の祖母に向けるつもりで泣きながら毎日ピアノを弾きました。

その数ヶ月後の卒業試験で、私は初めてあふれだす感情を音楽にのせてあらわすことができたのです。

その時はお客さんが聴いていることはさほど気になりませんでした。

もう無我夢中でした。

弾ききったあとの達成感はこれまでにないものでした。

その時私は初めて、演奏を続けてきてよかったと思えたのです。

演奏についてはいつもよりも高い評価をいただくことができました。

結果は後からついてくるものなのですね。

私はこの時のために音楽をやってきたのだとわかりました。

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芸術は人間らしさを最大限にあらわせる手段

この世に音楽がなくたって生きていくことはできます。

しかし、街のあらゆるところ、お店などで音楽は流れています。

それがこの世から無くなったらきっと寂しいですよね。

むかしむかし、音楽は人間によって生みだされました。

あらゆるかたちに変化を続けていて、今に至る。

私たちは音楽を知ってしまった以上、この世から無くすことはできません。

生きるうえで最低限必要なもの…思い浮かぶのは衣食住だったり、欲求を満たすものだったり。

その中に音楽は含まれないかもしれない。

でも人間には喜び、悲しみを感じる「心」があります。

こんなにもがんばっているのに、自分の思い通りに事が動いてくれなかった時。

大好きな人がふり向いてくれなかった時。

仕事がうまく行かなかった時。

大切な人を亡くした時。

物理的には無いはずの心が痛むのを確かに感じる経験をしたことはありませんか。

それとは反対に大好きな人が振り向いてくれた時。

憧れの先輩や上司から認めてもらえた時。

信じ合える人が見つかった時…

物理的には無いはずの心がまるで踊りだす経験をしたことはありませんか。

悲しい感情、楽しい感情、これらすべて感じるのは人間だから当然のことですね。

心があるからこそ、私たちは音楽を必要とするのです。

音楽は、心を動かすもの。

例えば落ち込んだ時にはしっとりとした音楽を聴くと、心にすごくしみます。

人間には五感というものがありますが、その中の聴覚で音楽を感じます。

本来人間に備わっているもので心を動かせるって、神様はすごい能力を人間にくれたのだなって思います。

人生に音楽があるからこそ、楽しいのだと思います。

音楽は、人生を豊かにするものですね。

音楽は自由です。

音楽は、楽器を介して人間らしさを最大限にあらわせる手段であるのだと思います。

私は今まで音楽を続けていてよかったです。

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