のだめカンタービレを元音大生が読んで 5巻のあらすじ・曲目解説・感想

・のだめカンタービレ(二ノ宮知子) 5巻のあらすじ

文化祭シーズンに入り、のだめ、ヴァイオリンの峰くん、打楽器の真澄ちゃんたちもSオケの準備で大忙し。

Sオケを作ったはずのシュトレーゼマンは、Aオケで千秋と出演することになったため、Sオケの指揮は指揮科の大河内が担当することに。

服装は和服で統一。でもなぜか真澄ちゃんは昔の貴族の夫人のようなドレス、そしてのだめはマングースの着ぐるみで鍵盤ハーモニカを担当。

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曲はラプソディ・イン・ブルー。結果的に見て聴いて楽しめる演奏となり、大成功となりました。

千秋はAオケで演奏されるピアノ協奏曲のピアニストを担当することに。

千秋はAオケにてラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をつとめ、拍手喝采を浴びることとなり、大学内外からますます注目をあつめることとなります。

・のだめカンタービレ5巻に登場する曲目解説(5曲)

①モーツァルト オペラ 「コシ・ファン・トゥッテ」(1790)

文化祭にて千秋の元カノである彩子が歌ったオペラ。

詩人ロレンツォ・ダ・ポンテのイタリア語台本による作品。

「コシ・ファン・トゥッテ」は和訳すると「それが女ってものでしょ?」という意味になります。

舞台はイタリアのナポリ。

ある姉妹にはそれぞれ恋人がいますが、その恋人同士が姉妹の貞節さを試すため、変装してお互いの彼女を口説きます。

その結果、2人とも心変わりしてしまったというお話です。

19世紀は評価が低く、特にワーグナーからは音楽、内容共に酷評を受けてしまいますが、20世紀に再び評価され、有名な作品となりました。

②ガーシュイン ラプソディ・イン・ブルー(1924)

文化祭にてSオケ&のだめが演奏した曲。

ピアノとオーケストラのための作品です。

ガーシュインが作曲しましたが、彼はオーケストレーションが得意ではなかったため、ファーディ・グローフェがオーケストレーションを加えて編曲しました。

ヨーロッパのクラシックとアメリカのジャズの融合、「シンフォニックジャズ」として世に広まり、20世紀アメリカの奇跡が起きたと話題になりました。

クラリネットのグリッサンドを使った出だしが特徴的です。

のだめカンタービレではのだめがマングースのきぐるみを着て、鍵盤ハーモニカでそれを担当しています。

③ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番

文化祭にてAオケが演奏した曲。指揮者はシュトレーゼマン、ピアノは千秋真一がつとめました。

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番の解説はこちら↓
漫画のだめカンタービレを元音大生ピアニストが読んで。4巻のあらすじ&曲目解説(ラフマニノフ、ドヴォルザーク、ショパン)&感想。演奏動画有り

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④ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」

特別編で千秋が子どもの頃聴きにいったオーケストラで、セバスチャーノ・ヴィエラが指揮者をつとめた曲。

誰もが知るこの曲は「運命」というタイトルで広く知られますが、これはベートーヴェンがつけたタイトルではなく、冒頭の「ダダダダーン」という音は何をあらわすのかという質問に対してベートーヴェンは「運命はこのように扉をたたく」と述べたことから「運命」と呼ばれるようになったと言われています。

ちなみに、冒頭の「ダダダダーン」の一番初めの音は「ソ」ではなく、八分休符なので正式には「ンダダダダーン」になります。

⑤チャイコフスキー 第6番「悲愴」

同じく特別編でセバスチャーノ・ヴィエラが指揮者をつとめた曲。

チャイコフスキーにとって最後に作曲された作品。

彼はこの曲を「人生について」をテーマとして作曲したと言っています。

彼は長い間うつ病を患っていたため、暗い精神状態をこの曲に表現したのではないかと言われています。

チャイコフスキーの秘密と謎が隠されている曲でもあります。

・のだめカンタービレ5巻を読んでの感想

5巻は有名かつ素晴らしい大作が多いですね。

曲を知っていると、漫画読みながら頭の中で音楽を鳴らせます。

特に文化祭のラプソディ・イン・ブルーとラフマニノフのとこでは頭の中で流れる音楽とイラストが融合して、感動のあまりうるっときてしまいました。

クラシックをあまり知らなくて、のだめを読んでいる人もたくさんいらっしゃると思います。

のだめは映画化、ドラマ化していて、映像だと音楽が流れますが、漫画だと音楽が流れないのでもったいないです。

ぜひ、一緒に音楽聴いていただきたい!という思いです。

千秋の元カノで声楽科の彩子は、まだ千秋に未練があり千秋に近づくが、あっさりフラれてしまいます。

彩子の歌唱力は高く、テクニックも持っているけれど、なかなか殻を破れずにいました。しかし失恋したことで、レッスンの時モーツァルトのオペラを通して本当の感情を心の底からさらけだすことができ、先生から褒められたシーンも感動しました。

自分にも同じような経験があるからです。

これまでになく辛い思いをした時に、その感情をそのまま音楽で表そうとするととんでもない力になることがあります。

もちろん、落ち込みすぎて演奏をする気にもなれない時もあるのですが。。

良い演奏ができたと感じた時は、落ち込んだのは決して無駄じゃなかったと嬉しくなりますね。

音楽は喜怒哀楽、人間の生きていく上で感じる全ての感情があらゆる曲に込められているのですから 。

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