のだめカンタービレを元音大生が読んで 4巻のあらすじ・曲目解説・感想

・のだめカンタービレ(二ノ宮知子) 4巻のあらすじ

対戦相手のAオケに見事勝利したSオケ(Aオケは当日急遽指揮者が変わったことから、いつも通り演奏できなかったという理由から…)。

シュトレーゼマンはオケの練習に飽きると合コンを開催したり、女の子に手を出したり、めちゃくちゃな先生であったため、学生の間では彼が偽物ではないかという噂が飛び交っていました。

それでも千秋はシュトレーゼマンの指導を目の当たりにして、彼は本物のシュトレーゼマンだと確信しました。

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シュトレーゼマンは日本で引き続きオーケストラの指導をしていましたが、一方、母国ドイツでは、シュトレーゼマンの失踪で大騒ぎ。

ある日キャンパスの屋上に見慣れない飛行物体が現れ、シュトレーゼマンの秘書・エリーゼが登場します。

そしてシュトレーゼマンは、かつて恋した日本人元天才美人ピアニストのミナコ・モモダイラに呼ばれて来日したことが判明します。現在ミナコは大学の理事長。

・のだめカンタービレ4巻に登場する曲目解説(3曲)

①ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番

シュトレーゼマンが千秋にピアノパートを託した曲。

最も人気のあるピアノ協奏曲のひとつであり、ラフマニノフの出世作でもあります。

難曲としても知られ、ピアニストは極めて高度な技巧が問われます。

ラフマニノフの交響曲第1番は、初演された当時、酷評であったため、ラフマニノフは鬱状態になってしまいました。

後にピアノ協奏曲第1番を作曲しますが、更に精神衰弱に陥ってしまいます。

しかし、ニコライ・ダーリ博士から催眠療法を受けたことで鬱病を克服し、ピアノ協奏曲第2番を作曲しました。

初演は好評、大成功に終わりました。

この曲はニコライ・ダーリ博士に献呈されました。

ラフマニノフの力強さやロマンスが詰まった、スケールの大変大きな曲となっており、今となっても絶大な人気があります。

②ドヴォルザーク5番 「田園交響曲」

夏のニナ・ルッツ音楽祭in長野にて学生オケで演奏された曲。

ドヴォルザークはこの曲を指揮者ハンス・フォン・ビューローに捧げました。

ドヴォルザークの交響曲にはワーグナーからのインスピレーションを受けている部分があります。

この第5番にはワーグナーやブラームスの「ワルキューレ」という曲のコード進行から影響されているように見られます。

また、スラブの牧歌のような作風になっているのも特徴で、とても美しく、穏やかな曲となっています。

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③ショパン 即興曲 第4番 遺作「幻想即興曲」(1835)

番外編・リカちゃん先生の楽しいバイエルで、リカちゃん先生が弾いていた曲。

第4番ではあるが、最初に作曲された即興曲です。

ショパンの死後、友人であるユリアン・フォンタナが「幻想即興曲」という表題をつけました。

ショパンは生前、この曲を公表せず、自分が死んだらこの曲を処分してほしいという言葉を遺していましたが、ユリアン・フォンタナが公表したと言われています。

この曲は右手が16分音符、左手が3連符とリズムが4:3のバランスで左右異なるため、左右のリズムを当てはめるのに高い技術を要求されます。

モシェレスの即興曲Op.80に酷似していると言われています。

・のだめカンタービレ4巻を読んでの感想

最後にある番外編「リカちゃん先生の楽しいバイエル」というお話は、のだめが子どもの頃に通っていたピアノ教室のお話です。

私は4巻の中ではこの番外編が印象に残りました。

リカちゃん先生は「子供たちが毎日通いたくなるような、明るく楽しいレッスン」を心がけており、とっても優しい新米先生で、たった3人の生徒も自由奔放好き勝手にやらせています。

生徒は問題児ばかりですが、のびのび。近所には有名なピアニストを何人も輩出させていて本格的な指導をしているピアノ教室があるようですが、先生が厳しくて生徒にストレスを与えてしまっている現状。

このブログでも何度も書いていますが、やはり生徒にピアノを心から楽しい!と思ってもらえるようにすることがピアノ講師の役目だと思っています。

これは漫画の世界ではありますが、リカちゃん先生に習ったからこそのだめは自由で個性あふれる豊かな演奏ができているのだと思います。

演奏をする上である程度のレベルに達するまでは生徒に強制するようなことはするべきではないと改めて感じます。

また、それぞれの生徒の個性を尊重した上の指導も大切だと思います。

それにしても、のだめは小さい頃からまるで男の子のように汚いものが好きだったんだなぁと、気づかされました。笑

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