のだめカンタービレを元音大生が読んで 17巻のあらすじ・曲目解説・感想

・のだめカンタービレ(二ノ宮知子) 17巻の内容

千秋がマルレ・オーケストラの常任指揮者になり、そのデビュー公演が行われました。

そこにピアニストである千秋の父、千秋雅之が来ているのを演奏中見つけてしまい、それ以降小さなミスをしてしまったものの、将来を期待されるオーケストラへの進化を遂げることに成功しました。

千秋はのだめたちと共に住んでいる現在のアパルトマンを出ることを決意します。

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どうしてそういうことになってしまったのか、そして、次回の公演も、成功することが出来るのでしょうか?

・のだめカンタービレ17巻に登場する曲目解説(7曲)

①ニールセン 交響曲第4番 「不滅」消し難きもの

千秋率いるマルレ・オーケストラのコンサートにて演奏された曲。

第一次世界大戦が起こり、不安が漂う中で作られた曲。

壮大で劇的な曲調から、音楽と生命の不滅を強く訴える気持ちが現れています。

②チャイコフスキー 幻想序曲「ロメオとジュリエット」

千秋率いるマルレ・オーケストラのコンサートにて演奏された曲。

シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」をモチーフとして作られた、演奏会用序曲です。

チャイコフスキーはロシア5人組のひとりでもある作曲家バラキレフと出会い、親交を深めていくうちに、「ロミオとジュリエット」を題材とした曲を書かないかと勧められ、この曲を書き始めます。

バラキレフからのさまざな助言も取り入れながら、この作品が完成したと言われています。

「ロミオとジュリエット」の悲劇的な情景とチャイコフスキーのエッセンスがつまった、緻密に表現された曲となっています。

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③バッハ ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 BWV.1052

千秋率いるマルレ・オーケストラのコンサートにて演奏された曲。千秋がピアノ、指揮をつとめた。

当時はピアノが無く、チェンバロという楽器で演奏されていたので、「チェンバロ協奏曲」と呼ばれていました。

バッハはコレギウム・ムジクムという音楽愛好団体で指揮者をつとめており、その演奏会用にチェンバロ協奏曲が作られました。

バッハのチェンバロ協奏曲の中でも一番完成度が高く、聴衆が思わずくぎづけになってしまうような技巧的なフレーズも登場します。

厳格かつ活気のあふれる曲となっています。

④ベートーヴェン 交響曲 第4番

千秋率いるマルレ・オーケストラのコンサートにて演奏された曲。

オッペルスドルフ伯爵に献呈されました。

ベートーヴェンと言えば悲劇、絶望というような言葉が似合いますが、この曲は優雅でうっとりさせられる曲調が特徴です。

シューマンはこの曲に対して「2人の巨人にはさまれたギリシアの乙女」と言っていたそうです。

2人の巨人とは、交響曲3番、5番のこと。

⑤バッハ パルティータ第2番 ハ短調 BWV.826
ピアニストである千秋の父、千秋雅

之がリサイタルで弾いた曲。

ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、イギリスなど、ヨーロッパ諸国の舞曲を組み合わせた「舞踏組曲」となっています。

長大なシンフォニアから始まり、さまざまな舞曲があらわれ、カプリッチョで盛大に幕を閉じます。

短調ということもあり厳格な曲調ですが、舞曲それぞれにキャラクターがあり、淋しさあふれる曲調や怒り狂ったような曲調など、異なる表現が楽しめます。

⑥ブラームス ピアノのための6つの小品 Op.118

ピアニストである千秋の父、千秋雅之がリサイタルで弾いた曲。

ブラームス最晩年の曲。シューマンの妻、クララに献呈されました。

非常に美しく、曲全体的に過去の自分を振り返っているような響き、メランコリックで叙情的な作品となっています。

⑦ベートーヴェン ピアノソナタ第32番 ハ短調 Op.111(1822)

ピアニストである千秋の父、千秋雅之がリサイタルで弾いた曲。

ベートーヴェンが最後に書いたピアノソナタです。

ルドルフ大公へ献呈されました。ピアノソナタ30、31番と並行して作られたためか、共通点が見られます。

絶望感あふれる曲となっています。

・のだめカンタービレ17巻を読んでの感想

マルレ・オーケストラは問題点の多いオーケストラでしたが、千秋の努力で期待の星と変わることができたようです。

給料はきっとすごく安いだろうし、練習時間は取られるし(それはピアノも共通する点がありますが)、練習はキツいし、生活に支障をあたえることばかりでやめたくなることの方が多いとは思いますが、演奏家達はなぜ辞めずに続けるのか?

それは、厳しい練習を経て、一瞬で終わってしまう本番での演奏が何よりもありがたく、儚く、楽しいものだということ、そして、演奏を終えたあとの達成感を味わうため。だと思います。

ソロだってそれを感じることは出来ますが、オーケストラはみんなで作り上げるものなので、もっとそれを感じるのだと思います。

以前のマルレ・オーケストラは気持ちがバラバラだったかもしれないけれど、厳しい練習を経てこんなにも大きくなることができました。

私はその光景を見て感動しました。

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