のだめカンタービレを元音大生が読んで 16巻のあらすじ・曲目解説・感想

・のだめカンタービレ(二ノ宮知子) 16巻の内容

千秋はマルレ・オーケストラの常任指揮者となりました。

代々受け継がれてきた歴史あるこのオーケストラですが、クオリティは下がる一方でした。

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このままじゃマルレ・オーケストラが危ない!そんなオーケストラをなんとか引き締め、改革に挑む千秋。

果たしてコンサートは成功するのでしょうか?

・のだめカンタービレ16巻に登場する曲目解説(5曲)

①ジョリヴェ 「バソン協奏曲」

ポールがオーケストラのオーディションにて演奏した曲。

バソンとはフランス式のファゴットのことで、ドイツ式ファゴットはグローバル化に伴い大きな進化を遂げた反面、バソンはそれほど大きな発達はせず、全体的に単純なつくりとなっています。

そのため、バソンは一部のフランスのオーケストラでしか使用されていない状況です。

とはいえ、バソンの持つ音はとても暖かく、表現力も幅広い魅力的な楽器です。

この曲はどこか奇妙で、きらびやかで楽しい作品となっています。

②ロッシーニ 「ウィリアム・テル」序曲

マルレ・オーケストラのコンサートにて演奏された曲。

スイス独立運動の英雄、ウィリアム・テルの活躍をオペラにしたものです。

スイスの人民は、ハプスブルク家の支配に苦しんでいましたが、ウィリアム・テルがたちあがります。

やがて戦いは終わり、アルプスの山々に牧歌が流れ、穏やかな平和が戻ります。

そして、独立したスイス軍は平和と自由をうたいながら堂々と行進します。

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③グリンカ 歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲

デシャン・オーケストラのコンサートにて演奏された曲。

ロシアの民俗音楽も取り入れられています。

ロッシーニやモーツァルトからの影響も大きく受けています。

はしゃぎまわるような躍動感溢れる序曲は人気があり、親しみやすい曲となっております。

④チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲ニ長調

デシャン・オーケストラのコンサートにて演奏された曲。

↓曲目解説はこちら↓
漫画のだめカンタービレを元音大生ピアニストが読んで。11巻のあらすじ&曲目解説(ラロ、チャイコフスキー、R.シュトラウス、バルトーク、ロッシーニ、ブラームス、スカルラッティ、リスト)&感想

⑤ブラームス 「ハイドンの主題による変奏曲」(1873)

マルレ・オーケストラのコンサートにて演奏された曲。

2台ピアノバージョンが先に完成されましたと言われていますが、オーケストラバージョンの方が多く演奏され、広く知られています。

知人から渡された写譜の旋律をブラームスが変奏曲にしました。

その写譜は、当時はハイドンが書いたものとされていたので「ハイドンの主題による変奏曲」と呼ばれますが、本当のところはそうではなく、古い賛美歌から引用したものだという説が有力視されています。

平和でのどかな旋律が、さまざなかたちに展開していき、楽しめる作品となっています。

ブラームスならではの重厚感あふれる音色も感じられます。

自然あふれる草原にいるような気持ちになります。

・のだめカンタービレ16巻を読んでの感想

千秋が指揮者として就任したオーケストラのコンマス、トマ・シモンがつぶやいた言葉が印象に残っています。

「アンサンブルの真髄は『調和』。音楽の本質は『調和』にある。」それを聞いた千秋はこう言っています。

「1500年くらい前、神の作った世界の調和を知る学問は天文学、幾何学、数論、そして音楽だった。この4つの学問を『クワドリヴィウム』と呼んでいた。本来、音楽とは調和の根本原理のことで、理論的に『調和』を研究することが『音楽』だった。」

「調和を保つ」ことや、「つりあいをとる」ということは、人間関係や日常でよく必要とされることだと思います。

千秋やトマ・シモンの言葉を読んで、そういったとても重要なことの原点が音楽にもあるのだと私はとらえました。

そう考えると、音楽ってとても生きる上で重要な働きをしていて、昔から本当に大切にされていたのだなと気が付きます。

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