レガート・スタッカートの違い・弾き方 音楽・言葉の共通点 ピチカート

レガート(legato:音と音をつなげて)とスタッカート(staccato:音を短く切って)は対照的ですが、どちらもそれぞれ難しく、生徒に教える時も結構苦労します。

レガートは、音をつなげることですが、細かく言うとそれだけではありません。音だけをつなげればいいのであれば、ピアノの鍵盤から指を離さず、ひとつひとつの音に腕を上下に振って弾いたとしても成立します。でもそれだと音はつながっていてもレガートとは言えません。

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レガート奏法において何よりも大切なのは、「なめらかに弾く」というイメージをすることです。その時に同時に意識するべきなのは、フレーズです。言葉にも句読点などで切れ目があるように、音楽にも区切りがあります。その区切りが来るまで、音をなめらかにつなげることが大切です。

「おはようございます」という言葉を発する時に、「お」も「は」も、その他の文字も同じ調子で言うかというと、そうではないですよね。地方にもよるかもしれませんが、「お」はフレーズのはじまりでもあり、小さいところからはじまり、「はよう」でテンションが上がります。「ご」以降はデクレッシェンド(だんだん弱く)しているのがイメージできますか?「おはようございます」と言ってみてください。手で丸を描きながら言うと、よりわかりやすいかと思います。

それと同じように、ピアノで弾く時には特に、その音の表情を自分なりに考えて、音色を少しずつ変化させながら弧を描くようなイメージをすることが本当のレガートにつながってくると思います。その時には手首や呼吸の使い方も重要になってくるでしょう。手首や呼吸についてはまた詳しく記事を書きたいと思っています。

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次に、スタッカートについてです。スタッカートにも色々な種類があります。

鋭いスタッカート、まりつきのようにポンポンしているスタッカートなど。また、バロック時代や古典時代などの古い音楽は、当時使用していたピアノは現在のピアノとはかけ離れていたので、当時のピアノで弾いているかのように少し長めのスタッカートにするということもあります。

このようにさまざまですが、今回は鋭いスタッカート奏法についてお話します。こちらも、ただ短く切るようにということを意識するだけだと上手くいかないことが多いのでは?と感じます。

鍵盤から指をすぐに離すと確かに音が短くなりますが、速いパッセージなどコロコロ進んで行かなければならない時、上手なスタッカートでないと追いつかなかったりすることもあります。

そこで試してほしいのが、「ピチカート奏法」です。ピチカートとは、ヴァイオリンなど弦楽器の弦を指で弾いて音を出すことです。ピアノは鍵盤を指で押すだけで音が鳴りますが、鋭いスタッカートの時には鍵盤を弦だと思って、指で弾くようなイメージで弾いてみてください。

ピチカートがうまく想像できない場合は、動画サイトなどでピチカート奏法の映像を見て聴いたり、実際に弦楽器を触る機会があったらやってみるといいでしょう。まずはギターの弦を指で弾いてみるだけでも大丈夫です。

ピチカートのようにピアノを弾く時には、決して余計な力は入れず、ただし指先にはアンテナを常に張っていることが大事です。コツをつかむまでは時間がかかるかもしれませんが、鋭いスタッカートができるようになると思います。試してみてくださいね。

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