音に対しての追求。ピアノで綺麗な音を出すためには?

大学2年生の時のお話です。

小学生の頃にお世話になっていた先生と、再会を果たすことができました。

先生の門下の発表会に呼んでもらえたのです。

舞台に立つ生徒さんの中で、私が最年長だったこともあり、発表会の一番最後に演奏させていただきました。

演奏の後、生徒さんたちが帰り、静まり返ったホールで先生から「ちょっと、おいで」と言われ、ステージに再びあがりました。

そこからなんと、先生によるステージ上での魔の大レッスンが始まったのです。。。

「前から思っていたけれど、あなたの音の出し方は根本的に違うと思うの。もっと綺麗な音を出しなさい。」

ストレートに言われ、今まで褒められ続けていたので直球すぎて私は傷つき、半べそをかきながらレッスンを受けました。

他の生徒さんは皆帰ったあとでしたが、そこには両親も聴きに来てくれた知り合いもいたので、ダメ出しされているところを身内に見られてしまったし、なによりも今までピアノしか取り柄がないというほど続けてきたピアノ。その演奏に関して「根本的に違う」と言われたことは私にとって辛かったです。

以前の記事でも何度も書きましたが、ピアノは指で鍵盤を押せば誰でも簡単に音が出せるという、とても単純な構造になっています。

なので、音を出すのはすごく簡単ですが、先生がおっしゃるには、実は打鍵はものすごく奥が深い、とのこと。

指摘された当時、私にはその意味は全く理解できませんでした。

「演奏する時に自分が奏でる音をよく聴きなさい」
と言われたので、自分の発する音に責任を持たなければという気持ちになり、それ以降、演奏しながらよくよく聴くようになりました。

練習の仕方としては、まずは同じ音を何度もひたすら弾きます。どんな音で弾きたいか考えながら弾きます。汚い音はないか、きつい音はないか、確認します。
そして、それができたら練習している曲でもやってみます。かなりゆっくりのテンポで弾き、音を1つずつ聴き、音がきつくならないことだけを考える練習をします。

音の出し方を考えるって、すごく神経を使います。ただ単に指で鍵盤を押すという行為でも、やり方によって出てくる音は人それぞれです。同じピアノでも、演奏する人によって音質も歌い回しも、全然違いますよね。

綺麗な音をどうやって出すかを文章で表すのはとても難しいことなのですが、指が鍵盤に触れる時に、指と鍵盤の間に空気を感じるイメージです。
そして、脱力です。脱力しながらも、手首は支えになることが大切です。

コツをつかむまでは本当に苦労しましたが、そのことがあってからは本当に気をつけるようになりました。それまではそこまで音に対して神経をつかっていなかったのでしょう。

今となっては「音がキレイですね」と言ってもらえるようになりました。
先生のおかげです。あの時先生からのご指摘がなかったら、今頃自分の出す音にもがいてたかもしれないし、綺麗な音を出すための努力をしていなかったかもしれません。

今となっても自分の演奏について悩むことはたくさんありますが、やっと演奏が楽しいと思い始めてきたところです。

演奏を極めようと思うとものすごく奥が深く、難しいですね。もっともっと上手になりたいです。

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