複数の先生にピアノを習うメリット・デメリット

ピアノをやっているみなさんは何人の先生に習っていますか?
長年ピアノをされている方は、何度か先生が変わるという経験もされてきているのではないでしょうか?
また、専門的にピアノをされているのであれば、同時期に複数の先生に習うこともあるでしょう。
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現在の先生に傾倒して、「私は一生あなたについていきます!」と一途に一人の先生に習う、という方ももちろんいますね。
では、一人の先生に習うか、複数の先生に習うか、どちらが最適なのでしょうか?
私の経験と共にお伝えしたいと思います。
私は今までに、一度きりのレッスンも含めて合計で約15人ほどの先生に習ってきました。
小さい頃に音楽教室で習っていた先生。
中高6年間、学校内のレッスンにて習っていた先生。
音大受験の時に習っていた先生。
音大で師事していた先生。
卒業後、知人の紹介で習っている先生。
海外セミナーで習った先生…などなど。
音大受験の時期は同時に3人の先生に習っていました。高校音楽科のピアノの先生、志望校の教授とその弟子にも習いました。
レッスンでは3人とも演奏に関しての意見が違いました。
大事な音大受験で切羽詰まっていたということもあり、どの意見を受け入れるべきかわからず、かなり混乱したのを今でも覚えています。
その当時は迷いと焦りで、冷静になれませんでしたが、今になって冷静に考えてみて気がついたことがあります。
音楽には正解がなく、点数をつけるものでもなく、人によってその音楽のもつ価値はさまざまなので、自由です。
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だから、最終的には自分が「この人のような演奏をしたい!」と思える人に習うことが大切なのです。
目標とする人が複数いる場合、もちろん複数の先生に習って良いと思います。
その場合は特に、まず先生の指導を全て受け入れてやってみて、自分に合うことはどんどん吸収させていくべきです。
これは決してピアノの世界ではなく何の分野に関しても言えることですね。
ただ、複数の先生に習うことは自身の混乱を招く危険性もありますので、注意しましょう。
どう注意するかというと、やはり全ての先生の全ての意見を鵜呑みにしすぎないことが大切かと思います。
先程も述べたように、音楽には正解がないゆえに、考え方が千差万別です。
A先生とB先生の言うことが正反対だったとしても、どちらが間違いでどちらが正しいということは無い場合もよくあります。
その音楽に対して最終的な解釈をして、演奏するのはあなたなのです。
その気持ちを忘れずにいれば、悩み込むことは少しばかり減ってくるのではないでしょうか。
一人の先生に習うこと、複数の先生に習うこと、どちらもメリット、デメリットがあり、向き不向きもあると思いますが、私の個人的な経験からおすすめしたいのは、色々な先生に習ってみることです。
何度も言いますが、音楽には正解がないゆえに、人によって感じ方とらえ方、異なるので、一人の先生だけに従うとその先生の考えが全てになってしまう可能性があります。
A先生の考え方も大切にし、B先生の感じ方も一理あると感じ、C先生の演奏の仕方にあこがれ…色々な音楽への解釈を目の当たりにし、自分のオリジナルの音楽を作り上げていくことはとても良いことだと思います。
恋愛でも色んな人と付き合ってみた方がいいといいますが、それと同じでしょうか?笑
ピアノの先生に関してはいくらでも浮気していいのではないでしょうか。
私は今では3人の先生を年1,2回ずつうろうろとしています。
あまり一人の先生に執着しすぎず、ぜひさまざまな先生に習ってみてください。
ピアノの先生とひとくくりにしても、性格も、演奏の仕方も、音楽への解釈も、全て異なり、面白いものです。
それに頭を抱えてしまうこともあるかもしれませんが、それが音楽の醍醐味でもあったりするので、ぜひ楽しんでくださいね。
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