ピアノコンクールって受けるべき?メリット・デメリット

日本では、音楽コンクールがとても盛んです。
登竜門と言われている有名な大規模なコンクールだけでなく、小さなコンクールも数え切れないほど開催されています。
私の周りの音楽仲間も、コンクールに積極的に参加していますし、私自身も何度も受けた経験があります。
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コンクールを受けるメリットはたくさんあります。
賞を取るためにとモチベーションが上がり、練習量が増えると、演奏技術を高めることができます。
受賞することができれば経歴も増え、アピールにもなりますし自信に繋がります。
受賞できなくとも、学生の頃は特に人前で演奏する機会がたくさんあった方が良いし、度胸試しにもなり、良い経験となります。
音大を卒業後、人前に出る機会が少なくなる人は多いと思います。
そういった人にも、舞台に立つチャンスを与えてくれるし、そういう機会に大いに使って良いと私は思います。
コンクール当日は、自分の演奏が終われば帰ってしまうのではなく、他の出場者の演奏も公開 試験なのであれば聴くべきです。
他の人の演奏を聴くと刺激を受け、後のモチベーションにも繋がります。
このように、コンクールには利点がたくさんあるのでおすすめです。
ただ、気をつけてほしいことがあります。
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それは、コンクールの結果だけですべてを判断してほしくないということです。
それは自分自身でも、他の人でも言えることで、もし自分が受賞できなかったからといって諦める必要は全くありませんし、反対に名誉ある賞を取れたとしても安心しきってはならないと思うのです。
あるピアニストのコンサートに行き、プログラムに目を通すと、その人の経歴が書いてあると思います。
輝かしい経歴を見れば「この人、すごい!」となるのは当然です。
でも、それだけで演奏を判断するのは危険です。
経歴が少なくても、すばらしい演奏をする人はたくさんいます。
例えばそれが、スポーツ選手だったら、話が違います。
勝ち負けがはっきりしているからです。
あらゆる競技で勝ち進んできた人は強いし、確実に認められるでしょう。
しかし、音楽家は同じようにはいきません。
なぜなら、「音楽は本来、人と比べたり点数をつけるものではないから」です。
芸術は好みもセンスも人それぞれ。
感じ方が違います。音楽は自由です。コンクールでは一人一人点数がつきますが、とても曖昧なものですので、鵜呑みにするべきではないと私は思います。
ではなぜ、日本にはコンクールが溢れていて、なぜ皆コンクールを受けるのか?
それは、音楽家として認めてもらえる手段がなかなか無いからでしょう。
コンクールで 名誉ある賞をもらうことができれば良いに越したことはありませんが、点数は審査員という人間が感じた基準で決まるのではっきりしたものではないので、その時の運もあるのです。
ですから結果は鵜呑みにせず、でもせっかく舞台に立てるのだから万全な準備をして、本番当日は、今の精一杯を審査員に見てもらおう、という気持ちで、一回一回を大切に、真面目に受けるべきものだと思います。
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2018年 3月 07日
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2018年 3月 17日
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